Column
リノベコラム
あこがれ「無垢」のフローリング(2)
どんな種類がある?無垢材いろいろ
住まいづくりをする上で、無垢材が誰しもあこがれる理想的な建材であること。
お伝えできましたでしょうか?
さて、さまざまな種類がある無垢材。今度は、それぞれの特性・特質を見てみましょう。
●オーク(ナラ)
心材は淡褐色で、辺材は灰白色。年輪がはっきりしています。緻密で光沢があり加工性がよいので、建具のほか家具にも幅広く使われます。オークと呼ばれている木は北米や欧州原産のブナ科でナラの仲間です。傷がつきにくく、耐久性に優れています。
無垢材の代表といえば「オーク」ともいえる樹木です。
●パイン(マツ)
出回っているものは北米や欧州原産。美しい木目を持ちます。歩行の感触が良く人気があります。ソフトなぬくもりを感じられる反面、傷がつきやすい素材です。
●チーク
心材は金褐色や赤褐色。辺材は黄白色で、特有の光沢や香りを持っています。
耐水性や耐朽性があるため、狂いが少なく建築材のほか船の甲板などにも使われます。
天然の油分を含み、時を重ねると味わい深い飴色へと変化。
この重厚感を愛するファンは多いです。
適度な堅さがあるうえ、加工もしやすい樹木です。
●メープル(カエデ)
心材は赤茶色。辺材は白みかかった赤褐色で、波形の美しい縞模様や鳥の目のような杢が現れるものもあります、重厚で割れにくく、時間と共に全体があめ色になるので経年変化が楽しめます。
きめ細かくツヤ感があり、木の密度が高く堅さもあることで、比較的お手入れしやすいのも魅力。楽器の素材としても使用されています。
●バーチ(カバ)
バーチは寒冷地に育つ樹木。木目のバラつきやゆがみが少ない樹木です。
すっきりした清潔感の空間を作り出します。キラリと光る放射杢が特徴。
適度な堅さがあり、比較的お手入れがしやすいです。
●タモ
オークに似ていて、より力強くはっきりとした流れる木目が特徴。
オークよりもやわらかく、優しい肌ざわりです。
野球のバットなどにも使用されています。
塗装との相性も良く、着色しても木目が美しく引き立つ素材。
透明感のあるやわらかいテクスチャーが、独特の風合いを醸し出しています。
●ウォールナット(クルミ)
心材はチョコレート色から紫赤色、紫黒色。辺材は淡色で、濃淡の美しい縞を持ちます。
重量感があって、耐久性があります。狂いが少なく加工に優れ、家具にも多く使われます。「世界三大銘木」のひとつとも言われます。
無垢フローリング、これは知っておくべき!
1.水拭きは×。掃除機か乾いたクロスで。
水を含むと割れてしまう性質があります。普段のお掃除では水ぶきは避け、汚れがついたら水を固く絞ったクロスで。
基本的に掃除機か乾いたクロスを使います。
頑固な汚れは消しゴムで消し消ししてみましょう。
2.薬品つきの化学雑巾・モップも×
化学薬品がついた雑巾・モップには気をつけて。
黒ずみや色むらの原因になってしまいます。
無垢フローリング用と明記してあっても、無垢材によっては傷んでしまうのでご注意を。
3.食べものやドリンクの汚れは中性洗剤
ソースや油、ジュースなどを床にこぼしてしまった時は、キッチン用の中性洗剤か堅く絞ったクロスで拭きましょう。クレヨンや油性ペンの汚れは、ベンジンか消しゴムで対処。
4.ホットカーペットもNG。暖房器具には断熱マットを。
無垢材は急激に温度の上昇が苦手。フローリングの隙間が空いたり、ひび割れを起こしたりすることもあります。ファンヒーターなどの暖房器具を使用する時は、断熱マットなどを敷きましょう。
いかがでしたか?
それぞれの樹木の無垢材による住まいづくり、
想像するだけでも木の香りに包まれ、リラックス気分を味わえそうです。
これが現実の住まいになったら。
無垢材の種類は体感してみるのが一番なので、本物を見て、触って
ぜひ、想像力をかきたて自分たちの理想の家を存分にイメージしてみてください。