Column
リノベコラム
住み心地が格段に変わる!理想的な窓
「理想的な窓」について考えてみましょう。
採光という一番の役割と共に、風を入れたり、風景を楽しんだり、さまざまな役割を担う窓。
窓がない部屋は閉鎖された暗い印象を受けますし、空気もよどみがち。
ただし、大きい窓、たくさんの窓があればよいというわけでもありません。
どんな窓を、壁のどの辺りにどのくらいの大きさで配置するべきなのでしょうか?
・窓はどこに、どのように配置がベスト?
築年数が古い家の腰窓の場合は、幅160~180cm、高さ80cm程度の引違窓を壁の中央に配置というパターンがほとんど。
当たり前すぎて違和感がないかもしれませんが、部屋の使い方に合った窓の取り方で、住み心地は格段に変わります。
「テレビを壁の中央に置きたいけどコーナーにしか置けない」
「カーテンを常に閉めておかないと外部から部屋の中が丸見え」
「窓がタンスで隠れてしまっている」
など、窓に関する悩みはよく耳にします。ならば、
●その部屋は、どういう使い方をするのか、
●どんな家具をどこに配置するのか
を考えて、
種類や設置場所を決めましょう。窓の位置を高くすれば背の高い家具で隠れる事もなくなりますし、高ければ高いほど太陽の光が入りやすくなり、部屋が明るくなります。
さらにプライバシー性・防犯性も高まります。
ワンポイントとして知っておきたいのは、壁の中央でなく上下左右のどちらかに寄せて配置すれば、隣り合う壁面や天井面に光がまわり、部屋全体が明るくなるという事実。
窓が、壁の真ん中でないといけない理由はないのです。
・窓の種類も色々
例えば、「すべり出し窓」「スリット窓」「掃出し窓」を見てみましょう。
すべり出し窓は風を部屋の中に取り込みやすい、開いていても雨が降り込みにくいといったメリットがあります。視線を遮りながら換気ができ、水まわりでよく使用されています。
スリット窓は複数設置すればプライバシーも保護しつつ、室内の明るさを確保できます。細めのタイプを複数つければ防犯にもなり、おしゃれな空間作りにも適しています。
窓の最下部が床に接しているような掃出し窓は、外の光を十分に取り入れて解放感は最高です。ただ、室内の囲われた雰囲気を損ない、外部からの視線が気になるなど、配慮すべき点も多いことを知っておいてください。気になる視線は、結局は居心地の悪さにつながってしまいます。また、家具で窓をふさいでしまう場合は、湿気で家具が傷んでしまうなどの悩みが生じてしまいます。
さまざまな種類がある窓を、場所や求める機能に合わせて選ぶことで、より居心地の良い空間づくりが可能になります。どんな空間にしたいかをよく考え、何を重要視するのかを決めてから選びましょう。